新しい暮らし 〜 住居編



ジュネーヴはパリにも勝る住宅難で有名です。まず物件数が絶望的に少なく、外国人学生が探そうとしてもそう簡単には見つからない。稀に見つかったとしてもとても高い…貸部屋(ホームステイのような感じで、個人の部屋+台所やシャワーは家主のものを使わせてもらう)で月8万円とか。ええもうびっくりします。
なので最初っからアパート一人暮らしの案は捨て、学生寮もしくはルームシェアの線で探し始めたのが去年の年明け頃。5月頃に1カ所、待機リストのだいぶ上の方で『これなら秋から入れそう』と当てにしてたところが手違いでダメになったと判明、それから血相変えてジュネーヴ中の寮という寮に書類を送りまくる。ジュネーヴにある、入寮条件を満たした12件の寮すべてのうち、願書を受け付けてくれたのが6件(つまり半分は門前払い)、6月末から7月頭にかけて、5カ所からNonの返事を受け取りつつ同時にネットの個人アノンス(掲示板)で不動産情報を探す日々。胃がきりきりしました。最後のひとつから『9月15日からどうぞ』という待望のOuiメールが届いて飛び上がって喜んだのが7月半ばMetzでの夏期研修中で、いまはその寮、Cite Universitaire de Geneve(ジュネーヴ大学都市)に住んでいます。

ここはそもそもジュネーヴ大学付属の寮なんだけれど、私たちのようなはぎれっ子(音楽院、その他大学と同レベルと認められた専門学校学生)たちも受け入れ。まぁ、でも少数派です。
A・B・Cの3つの棟に分かれていて、昔からあるA とBは個人部屋+各階ごとに共同シャワー・トイレ・キッチンというごく普通の寮。一方、私が住んでるC棟は“ルームシェアタイプ”と呼ばれていて、建物内にいくつかアパートがあり、3〜5人で各アパート内の共同スペース(浴室・キッチン)をシェア+個人部屋というパターン。Cに入ったのは偶然なんだけど、なんかとてもラッキーだったようだと最近わかりました。現在の同居人の1人が以前はA棟に住んでいて『十数人で共用スペースを使わなければいけなくて、シャワーするにも料理するにも常に人がいっぱい』『冷蔵庫も1台を8人で共用』それが大変で希望してCに移ってきたらしい。うーん…それはきついかも。部屋の広さや条件によって微妙に家賃は違うのですが、それほどの差はないみたいだし。
というわけで、3人の同居人たち(+私で4人)との生活がスタートしました。ここは市街ど真ん中ではないものの、郊外というほどでもなく、 音楽院までバスで15分程度の距離です。去年は新幹線とメトロで4時間かかってたのを思い出すと涙が出そうになります。

ところで先週、新入生歓迎会なるものがあり、ふらりとのぞいてきました。
役員職員の挨拶に続いて用意されてたイベント『即興劇』。内容はというと、まず会が始まる前に参加者全員が紙にひとつ自分の好きな単語を書き、2人のコメディアンがそれを舞台上でくじ引きの要領で一枚ずつ引いて、その言葉をテーマにしてその場で寸劇をやる…という。なかなかおもしろかったです(内輪ネタが多く、わかる部分だけでも相当笑えた)。さらにコレ、後ですべてのストーリーを書き留めて本にしてるらしいです。

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