エマーソン弦楽四重奏団


2007/11/19 20:30-
Conservatoire de Geneve
Quatuor Emerson

Beethoven : Quartet in E Minor, Op.59, No.2
Saariaho : Terra Memoria
Beethoven: Quartet in C Major, Op. 59 No.3


先日のフェルメール・カルテットに続いて、ジュネーヴ音楽院のホールでエマーソン弦楽四重奏団の演奏会が行われました。

アメリカだからなのか、彼らのカラーなのか、とてもシャープな響き。もしかして4分の1音くらい高めに調弦してますか?というくらいシャープ。最初はついいぶし銀のようだったフェルメールと比べてしまい微妙に違和感が漂ってましたが、だんだん耳が慣れてくるにつれて楽しめるようになりました。ベートーヴェン弦四の中でも重すぎないこの2曲。明るい音色のおかげでフーガの部分やその他対位法的な書法がとても清潔な感じ。特にNo.3の最終楽章(好きなんですコレ。)は本当にエキサイティングでした。


ベートーヴェンに挟まれた格好のサーリアホ(Kaija SAARIAHO フィンランド 1952-)は2007年、つまり今年書かれたばかりの新作。これまでに聴いた彼女の作品群の中でおそらく最も“音楽的”だったのではないかと思いました。というのは別に彼女の音楽が音楽的でないというわけではなくて(すみません、ややこしくなってきた…)もっと脳で考え構築された音楽と言うか、あまり体温を感じさせないような印象を持っていたので。
ちなみにサーリアホ女史、パリのオペラバスティーユで見かけたことあります。2作目のオペラ初演のときだったのですが、休憩時間のロビーで、背中が大きく開いた真っ赤なドレス姿がすごーく目立ってました。作曲家ってあのくらい存在感ないとダメなんですかね。。

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