ゼミ 〜 Spatialisation














週の後半(水曜夜から機材設置を始めて、木金土曜の終日)に音楽院で電子音響関係の特別ゼミがありました。
テーマはSpatialisation スパシアリゼーション。
Wikipediaによると(←困ったときのウィキ頼み)


 Spatialization is the aspect of music related with space. The term is connected with electroacoustic music and spatial music to denote sound's different sources in space or sound's spatial movement.


…だそうです。
時間芸術だと言われる音楽を空間的な視点からも捉える。特に電子音楽の分野では重要な要素として扱われています。(勿論、電子音響を用いない器楽音楽作品にも取り入れられていますが。)

今回はいろんな性格を持った6種類、合計24のスピーカーを配置して、音の動きや残響、バランス等をテスト。
スピーカーと音量の選択に加えて、自分が座ってる位置によっても全然聴こえ方が違ってきます。頭を10センチ動かしただけで音色が変わったりする。あと、使うプログラムによっても差が出るし、実践においてはいちばん肝心な『何を聴くのか、聴かせるのか』という大問題があるわけで。
テストや講義を通して、テクノロジーの進歩に感嘆すると同時に、人間の耳とはなんと精巧にできているんだろうかと驚きの連続。

ちなみにこのゼミをやった場所がいま作ってる曲の初演会場になる予定なので、音響チェック、配置の可能性なんかも考えながらの3日間でした。

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