Cue! 〜アシスタント日記・その1

2008/05/23 18h00-
RSR-RadioSuisseRomande Studio E-Ansermet (Genève, Suisse)
Atelier-Concert Contrechamps

œuvres des étudiants de la classe de composition de Michael Jarrell

Victor Cordero
 Sonatina pour flûte solo
Aram Hovhannisyan
 Endless Reflection on a Promotion of the Great Northern Lights (2007-2008) pour hautbois seul
Marc Garcia Vitoria
 Microscopi 3: Calc pour violon et électronique
Kayo Nakaaki 
 Kenroku-en – La Pierre pour trombone et électronique





昨年、作曲者として出演したアンサンブル・コントルシャンのアトリエで、今年はアシスタントのような仕事をしてきました。
電子音響を使った作品(特にライブエレクトロニクスと呼ばれるリアルタイムで音楽が作られてゆく作品の演奏)は、種類にもよりますが、演奏者とエンジニアに加えてさらに裏方に人手が必要な場合があります。最終的なレベル(ボリューム)のバランス調整、それから「ここでこういう音がマイクに入るとこういうプロセスが行われる」「○小節目に何番のスピーカーからこの音が出る」などとあらかじめコンピュータ内にプログラミングされたイベントのキューを出す役割(←日本語訳が見つからないのですが、仏語では suivi électronique といいます)。
これはタイミング命なので演奏者がピアノのペダルみたいな形をしたフットスイッチまたはボタンを使って自分でやることも多いですが、それでも本番につきものなのが『忘れた!』『ずれた!』『ペダル踏み損ねたと思ってもう一度踏んだら実は1回目がちゃんとカウントされてて計2回になっちゃった!』といった事故。そのためコンソールルームには楽譜を見つつイベントナンバーをチェックしつつ、アクシデントが起きたときに修正する人がいます。

今回私が担当したのはMルクの Microscopi 3: Calc 、このイベントキューを受け持ちました。チェック修正役じゃなくて、全てのキューを送る役。ヴァイオリンソロ作品だったので、ヴァイオリニストを穴のあくほど見つめ、彼の呼吸に合わせて「…せーの!」て感じで。気分屋さんなところが少なく、ほぼリハーサルどおりに弾いてくれる人でよかったです(笑)。


出演者のみんな、お疲れさま!

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