La Villette 2 〜 草間彌生展


前回の記事に引き続き、ヴィレット公園内の催し。

長野県松本市生まれの芸術家・草間彌生(1929 - )によるインスタレーション作品展『水玉強迫 - 水玉になった愛』。日本にいた頃からメディアを通していくつか作品を観る機会があり、出身地である松本市に住んでいたこともあるので、なんとなくいつも頭に残っていたのですが…
ちょっと、怖かったのです。当時の私がまだ子供だったせいもあるのでしょうが、モチーフの“水玉”は可愛らしい類のものではなく『空間だけでなく観客をものみこんでしまう』ような『幻想で気で不安感をいだかせる世界』であり、制作者自身にとっても『水玉模様とは、果てしなく増殖して周囲の環境や彼女自身を覆いつくしてしまうという幼少期の幻覚にあらわれたテーマ』である、と。(『』内は展覧会パンフレットより抜粋)

典型的日本人のイメージからは恐らくかけ離れていたのでしょう、見学に来ていたフランス人(たぶん他の国の人々も)みんな一様に不思議そうな顔でした。会場内では作品に触れることができ、いくつかの水玉の中に入れるようにもなっています。映像スペースもありましたが、入口に『お子様には刺激の強いシーンがありますのでご注意ください』と但し書きが。大人のはずの私でもちょっと刺激強かったのでご注意ください。



***Data***

Yayoi KUSAMA : Dots Obsession(水玉強迫 - 水玉になった愛)
会期:2008年7月11日〜8月17日 14時〜22時 月曜閉館
会場:Villette/Grande Hall
入場無料

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