Tuba !! / 総合音楽屋さん編曲部

Je viens de finir un petit boulot de transcription. Il s'agit d'une réduction pour piano de la partie écrite pour orchestre, d'un concerto pour tuba. Du coup pendant ce travail je ne pouvais jamais dire cette fameuse phrase en français : C'est pas grave !


Si je me souviens bien, c'était la première fois dans ma vie de regarder de près une partition pour tuba, je crois. En fait c'est un instrument qui peut être tout à fait "soliste".



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知り合いのツテで学生さんから編曲の依頼を受けました。クラス発表会だか試験だかで演奏したい協奏曲がオリジナルのオケ伴奏楽譜しか出版されてなくて、ピアノとのデュオで演奏できるようにオケパートを書き直してほしい、という、何と言いますか特に学校関係で非常によくあるパターンです。うっかり時給換算すると泣きたくなるような薄謝でしたが、まあそこは姉御肌とボランティア精神で乗り切るというもの。


ふと、音大目指し始めた頃って『将来は学校の音楽の先生か、こういうアレンジとかの仕事がたまにできればなー』なんて思ってたのを思い出しました。自分の音楽家としてのルーツは、ろくにさらいもせずただ遊びで弾いてたピアノに、中学校の吹奏楽経験が引き金になって『編曲』というものに興味を持ったのがそもそものきっかけ。このあたりのインタビューでも隠さず喋ってて今更暴露話でもなんでもないですが、きちんと意識を持って作曲するようになったのって大学終わりかけの頃で(作曲学科に在籍してたくせに…ホントすみません)、自分が創作を主な仕事とする作曲家であるとの自覚を持ったのはさらに後、ここ数年のことです。

当時は何もわかってなかったんだ、そう言ってしまえばそれまでだけど、

ここまで来るのにたくさん迷って、ずいぶん迂回して時間かかって、あちこち無駄な寄り道をしたものの、意外と芯はブレずにまっすぐ通っていたのかもしれない。

子供の頃ぼんやり抱いていた夢が、いま音楽家になった自分ができる仕事の一部として実現したことに気づいて、『ああ、悪くないな』とようやく素直に思えた瞬間でもありました。


って感動的に締めたいところ、実は同じタイプの仕事がもう一曲残っていて(納品2ヶ月後なので時間的余裕有り)1曲目同様にやたら長く、しかも移調楽器オンパレードなので作業としてはさらに厄介になることが予想され、始める前から頭を抱えていたりします。どの作曲家のどの作品かは伏せますが、“フランス6人組あたりにストラヴィンスキー新古典主義時代の風味を足して映画音楽の器楽アレンジを施しIKEAデザインでパッケージした”ような雰囲気の曲で、金管(低音)楽器奏者の中では有名な作曲家なのかもしれないけど、私は今回初めて知りました。ま、チューバのための協奏曲を二曲も書いてるって時点ですでに偏愛っぷりが伺われるというもの。個人的には好きですけどね、そういうの。笑

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