Fin 2013 / ゲリラサンタ

Thanks a lot to everyone for the 2013, and I wish you a happy holiday. Merry Christmas !

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Merci beaucoup à toutes et à tous pour 2013! Je vous souhaite un joyeux Noël et de très bonnes fêtes de fin d'année :)

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学生の頃、大先輩の音楽家や先生たちから『好きな時間に起きて好きな時間に寝て、毎日日曜日みたいなものだけど、音楽やめない限り本当のバカンスはないと思え』と幾度となく言われたのを、ホリデーシーズンが来るたび実感します。作曲家はそこまでではないけれど、確かに、演奏家の友達を見ているとほんの1〜2日でも楽器から離れることがほとんどない。 

12月21日が仕事納め(学校関係)で、このバカンスもまた、最早恒例となりつつある締切祭です。 それでも、夏から引っ張っていた1曲を先日なんとか形にしまして、残るはあと1曲。『自分ピアノ弾きのくせに書くのは苦手』なピアノソロを作曲中です。 

振り返ってみると、2013年は YProject 結成、ペルー・リマでの作品初演、ラジオフランス放送のオーケストラ作品、ビデオクリップの制作、パリで5年前の曲の再演…と、いろいろな形で自分の音楽を表現・共有させてもらう機会に恵まれ、どの方角に向かって頭を下げればよいのかわからないくらい、たくさんの方にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。みなさま、本当にありがとうございました。 

ブログの更新もかなりサボり気味だったので(アーカイブ欄を見たら、なんと年間で10記事しか書いてない!過去最低頻度の記録を更新してどうする) どの程度需要があるのかは謎ですが、たまには雑談でも。 


〈1〉
ソルフェージュのクラス授業が始まる前、生徒の1人(8歳女子)が傍にやってきて
「ねぇ、サンタクロース信じる?」
と目をくるくるさせて訊いてきました。
おおっ…ついに来たこの質問!フランスではどう答えるのがスタンダードなんだろう。サンタバレの平均年齢は?いやいや、でもここはやっぱり、夢のある回答しておくべきでしょうやっぱり。
「うん、会ったことはないけど、いると思うよ」
「何言ってんの、親だよ、親」
「……あ、そう」

 その後で「会ったことはないけど、でも世界の隅々まで探して存在しないことを確かめたわけでもないので、いないと断言もできない」と言い返した私は、大人げないけど一応大人です。


 〈2〉
21日土曜は朝からピアノのレッスンで、17時に終了。教室の戸締まりをして最寄りのバス停に向かうと、夕方の時間帯に加えてクリスマス直前の週末ということで、いつも以上にたくさんの人。ここまでは予想どおり(つまり、ここから予想外の展開)。
どこからともなく現れた交通整理の方々がおもむろに車を誘導し始めたと思ったら、駅前バス通りがあっというまに通行止めに!えっと、この街でこの時間帯にこの道を通れなくしちゃったらパニック必至の大渋滞では?近くで事故でもあったのかと様子を伺うも、そういうわけでもなく…
数分後、かなり、かなーり遠くの方から、ついさっきまで子供に教えてたあのクリスマスソングが聞こえてくるではないですか。

Vive le vent, Vive le vent, Vive le vent d'hiver ♪♫
(対訳;ジングルベール、ジングルベール、すずーがーなるー) 

そして、近づいてくるに音楽とともに見えてきたのは、スノーマンにクラウン、さらにバンド生演奏を引き連れたサンタのパレード総勢約50名。
通常、ストやデモなど公道で催しが行なわれる場合は、バス停に「何日の何時から何時までは○○があるからバス来ませんよ」と数日前から貼紙されるものなんですが、一切なし。地元の人もそこまで知らないみたいだったし。ということは、ゲリラ?にしては堂々としてるんですけど?
結局わけがわからないまま、目の前を通り過ぎる白と赤とキラキラの一団を見送り、囲いも何もないバス停で寒さに耐えつつさらに待つこと50分。何事もなかったかのように交通機関は動き始めました。
お約束過ぎてオチにもならないけど、翌日軽く風邪ひきました。子供に夢を与えるサンタクロース、真っ当に働く大人になぜこの仕打ち…?
ジングルベルのメロディーとあの白赤キラキラの装いがちょっとトラウマになりそうです。


 〈3〉
フランスの定番クリスマスソングのお話。


ジングルベルは「Vive le vent」で、就学前の子供でもかなりの確率で歌えます。
次に、これは去年生徒の1人が歌ってくれて初めて知った曲。みんな大好き「Il est né, le Divin Enfant」


意外と知名度が低くて驚いたのが「きよしこのよる」。確かにフランス語歌詞も当て字っぽい。




それではみなさま、メリークリスマス、よいお年をお迎えください!

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